丹波グリーンパートナーの考え

地球温暖化をはじめとした地球環境の破壊が懸念される現代にあって、私たちは今、持続可能な生活を維持するために、自らのライフスタイルや社会システムを見つめ直す必要に迫られています。そうした中で、「里山イニシアティブ」と言われるように、日本伝来の「里と山」の姿が、自然と人間の持続可能な共生のモデルとして再評価されています。
私たちは、この流れは、豊かな自然に囲まれ、その恵みを活かした文化が息づく丹波市にとって、世界に向けたモデルを提示する大きなチャンスになると考えています。折しも丹波市では、第2次総合計画で「地球環境にやさしい社会と暮らしを育てる」ことを目標とし、「人・自然・産業・暮らしが循環する源流のまちづくりで『丹波市らしさの創造』を目指」すことをうたっているところです。今こそ、その実現に向けた行動が求められています。
行動の主体は、ひとりひとりの市民であり、地域社会です。行政は、それをしっかりと支えていくことが求められます。
そこで私たちは、市民や地域と行政のかすがいとして、市民に循環型の暮らしを啓発するともに、行政とともに低炭素社会実現に向けた企画を立案し、里山を抱える地域の活動をサポートすることを通して、自然と共生する丹波市の実現を目指すことを決意しました。
平成26年8月、丹波市は未曽有の豪雨災害に襲われました。多くの里山が崩壊し、民家に多大な被害をもたらしました。復興に向けて、私たちは過去の里山管理の教訓を踏まえつつ、市民と行政が足並みをそろえて取り組まねばなりません。私たちは、その一翼を担ってもいきます。地域課題を解決する法人として、公益を目指すNPO法人としての設立が求められると考えました。
私たちは今こそ、地球環境という大きな課題を前に、循環型の暮らしの実現という身近な一歩を確かに踏み出す必要があります。丹波市を舞台に、日本の里山を保全し、自然共生社会のモデルを築き、世界に向けて持続可能な社会を拡げていく所存です。